大手SNSフェイスブック(facebook)傘下の画像共有SNSインスタグラム(Instagram)責任者のアダム・モセリ(Adam Mosseri)氏は11日、ツイッターユーザーの投稿への返答で、フェイスブックの社員は偏見を持っていると認めた。
モセリ氏はフェイスブックおよびインスタグラムについて、「私たちは中立ではない」と述べた。さらに、「どんなプラットフォームも中立ではない。私たちは皆、価値観を持っており、その価値観が私たちの決定に影響を与える」と述べた。
「私たちは政治的に中立であろうとするが、特に二極化している米国では、そうすることがますます難しくなっている」と彼は付け加えた。
モセリ氏はフェイスブックのニュースフィードの元責任者でデザイナーだった。
先週、トランプ大統領のフェイスブックのアカウントが停止された後、各国の指導者や保守派の批評家、さらにトランプ氏自身がこれは検閲だと激しく非難した。
そしてフェイスブックは今週、「ストップ・ザ・スティール(選挙を盗むのを阻止せよ)」運動に関するコンテンツとグループを削除すると発表した。
モセリ氏はこれについて、「私たちのポリシーの執行は完璧とは程遠いものだが、新しいポリシーでは『ストップ・ザ・スティール』を使った投稿、グループ、アカウント、イベントを削除する。同フレーズを非難する内容なら許される。このポリシーによって、これまでより多くのことができるようになった」と述べた。
フェイスブックはトランプ氏のアカウント停止を解除する計画はない。
フェイスブックの最高執行責任者(COO)、シェリル・サンドバーグ(Sheryl Sandberg)氏はロイターとのインタビューで、「現在、私たちの民主主義への危険が大きすぎるため、無期限の停止という前例のない措置を取る必要があると感じた。そして、そうしたことを嬉しく思う」と語った。
1月6日、米大統領選の不正抗議集会と行進が行われ、トランプ大統領も講演した。一部の暴徒化した参加者がワシントンの連邦議会議事堂に侵入するという前代未聞の騒動が発生した。
いっぽう、トランプ氏は記者団に対し、1月6日の発言は適切だったと述べた。トランプ氏は今週初めに報道陣に対して「私たちは暴力を望まない。絶対に暴力を望まない」と強調した。さらに、昨年の黒人権利運動に乗じた左翼の暴力的行動とリベラル派の政府高官を批判した。「夏にポートランドとシアトル、そして他の様々な場所で悲惨な暴動が起きた際、政府の高官らが言ったことの方が本当に問題だ」。
トランプ氏はまた、これらのハイテク企業は「この国に対してひどいことをしている」と述べ、「彼らにとって破滅的な間違いになるだろう」と付け加えた。
フェイスブックとツイッターは、トランプ氏のアカウントを停止して以来、過去2日の取引で合計512億ドルの時価総額を失った。
(大紀元日本ウェブ編集部)
転載大紀元 エポックタイムズ・ジャパン
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